2023-10-23 13:30:00

【創業応援】お金の借りかた

お金の借りかた

日本政策金融公庫(日本公庫)




《このブログのまとめ》
・自己資金が少なくても融資ばしてくれるげな。
・嘘はついたらいかんよー。



お金を借りるまでの道のり


みなさま、こんにちは。

株式会社五識代表取締役の田中臣治です。


今回は、創業融資についてのきほんの「き」です。

ご存知の方は、すっ飛ばしてください。


わたしは、宅地建物取引業として開業するための資金が足りず、公庫さんにお借りしました。

しかし、融資条件は、県から「宅建業」の免許がおりること、だったのです。

免許を取るためにお金を借りたいと思っていたら、免許を取らないと融資していただけない、という条件です。


意地悪な気もしますが、当たり前ですね。

アンタのヤル気を見せてくれよ!

ってことなんです。


ヤル気のないヤツに金なんか貸せねぇぞ?

まぁ、当然っちゃ当然で、そのとおりなんですよ。


まずは、日本政策金融公庫のホームページをすみずみまでよく読んでいきましょう。


あちらこちらに創業のヒントがちりばめられています。


公庫さんは、新創業融資制度(最大7200万円)などによって、比較的積極的に融資していただけます。

しかし、平均融資額は1000万円程度。

現実的には、わたしたち「借りる側」の覚悟をズカズカと突き詰められます。


ヤレるのか? おい!

という無言の圧を感じます。




心構えと準備


融資を受けようかなと思っていらっしゃる方は、まず次の点に気をつけましょう。


①クレジットやキャッシングの利用額は適正でしょうか?

②国民年金や保険料、税金等の滞納はありませんか?

③水道光熱費等は、通帳等で定期的にきちんと管理されてますか?

④開業のための余裕資金を持っていますか?

⑤開業前、開業後1年間の資金計画は立てていますか?



①クレジットやキャッシングの利用額について


ここにはもちろん「自動車ローン」や「住宅ローン」などの借入も含まれます。


公庫さんだろうが、銀行・信金・信組・農協・漁協等、すべての金融機関は、あなたの「借入状況」を(あなたの同意の上で)見ることができます。

いわゆるブラックリスト(「事故」などと呼ばれるモノ)に載っているかはもちろん、あなたかがいくら借りて、いつまでに返すのか、毎月の返済額はいくらか、ということもわかります。


しかも、面接時には、その質問をされます。


ちなみに、その仕組みを運営しているのが、指定信用情報機関と呼ばれる機関です。

[指定信用情報機関]でググってみると、CICだとか、JICCだとか出てきます。

手数料を払えば、あなたの借入情報をすべて開示してくれます。


ただ、情報にも鮮度があり、古い完済情報等は消えてなくなっています。

わたしも以前はキャッシングなどをしていたので、当時は借入データがあふれていました。

いまは、まぁ、そこそこキレイだと思います。


創業を考えていらっしゃるなら、事故情報がないようなローン・クレジットの使い方をしましょう。



②国民年金や保険料、税金等について


あなたがどんなに現政権の政策がイヤでも、税金の滞納情報があると、公庫さんでは貸してくれないでしょう。

なんと言っても、日本政策金融公庫は「政府系金融機関」ですから。


ただ、生活資金や奨学資金などは、また別の問題なので、相談するのはアリだと思います。



③水道光熱費について


今では、通帳だけではなく、コンビニ払いやクレジット引き落としもできますので、『うちは通帳見ても、水道光熱費の引き落としはわからんよ』という方もいらっしゃるでしょう。


公庫さんでは、通帳を全部持ってきてくださいと言われます。

インターネット専業銀行の明細書もです。

誤魔化そうとすると、必ずバレれますので、全部持って行きましょう。


公庫さんの話によると、

『開業資金の数百万円が突然入金されている人がいる』

そうです。


いわゆる「見せ金」です。

タンス貯金です、親戚に借りましたなど、事実でなければ、あなたは嘘つきになるので、融資してもらえません。


当たり前ですね。

あなたも、嘘つきにお金を貸すことはしないでしょう?


わたしは包み隠さず持って行き、すべてを話しましたので、融資していただけましたが、

あぁ、こうやって矛盾点を引き出すんだなぁ……

と、公庫さんの話術に感心したものです。



④余裕資金について


上記③の「通帳全部もって来い」にも関わるのですが、

開業のための自己資金なのか、生活に必要なお金なのか、きちんと区別して管理しているか?

そういう点を見られているのではないでしょうか。



⑤開業前、開業後1年間の資金計画について ←ココ重要


創業計画書は必ず提出しなければならない書類ですが、ぶっちゃけ紙切れ1枚だけで、あなたを信用し、あなたにお金を貸してくれる人など、70億分の1存在すれば良いほうでしょう。


むしろその人を大切にしてください。


現代はインターネット社会で、情報の時代です。


・開業のための市場調査のデータ

・各業種ごとの売上の平均データ

・都道府県・市区町村の人口分布データ、

・家族構成データなどなど、

あなたの開業を支えてくれるデータは星の数ほどあります。


日本政策金融公庫のホームページにも掃いて捨てるほどのデータあります。

だから、中途半端な開業(創業)計画では太刀打ちできないんです。

相手はコチラの何倍もデータを持っているわけですから。


ただし、あなたが個人的に調べ上げたデータ(店舗予定地の交通量・歩行者の数・予定地周辺の環境等)は、日本政策金融公庫でさえ持っていません。


推測される売上、それにかかる原価、家賃、人件費、水道光熱費……

あなたが徹底的に調べ上げて「売れる!」「儲かる!」と言える材料があれば、公庫さんは融資してくださいます。


そう、驚くほどあっさりと。


あなたの武器は、あなたのデータ、あなたの人柄、あなたの熱意なのです。


最初に書きましたが、

アンタのヤル気を見せてくれよ!

ってことなんです。







創業のアドバイスをしてくれる団体等


1)商工会・商工会議所


出店予定地やおすまいの市区町村でなくても、有益な情報をいただける商工会さんがあります。

[○○市 商工会]などとググってみましょう。

[商工会 創業][商工会 起業塾][商工会 補助金]などもオススメ。



2)よろず支援拠点


各都道府県に「よろず支援拠点」を設けていますが、そのバックアップしてるのが、独立行政法人中小企業基盤整備機構です。

ほぼ国が支援しているようなものですので、一度は目を通しておきましょう。



3)創業手帳

3)ベクターベンチャーサポート


同率で2つのサイトを載せていますが、よくわからない団体にアクセスするとセミナー料など、法外な金額を請求されることがありますので、ご注意ください。






ご覧いただき、ありがとうございました。

またお会いしましょう。